もののふチゲん

子猫と俺の物語 【前編】

学生のころ、友人から相談をもちかけられた。
「他に頼めるヤツがいなくて…」

相談の内容は、貰い手のいない子猫を預かったから飼い主が見つかるまで私に預かって欲しいというものだった。
「うちに連れて帰ったら、かあちゃんに猛反対されて」
めずらしく真面目な表情の友人。
断る理由も特になかった私は二つ返事でそれにこたえた。

その日の夕方、友人が子猫を連れてやってきた。
段ボール箱にタオルが敷かれ、その中に小さな子猫がうずくまっていた。
まだ生まれて間もないそうだ。
ニャーニャーとないている姿はなんとも可愛らしかった。

OKはしたものの猫を飼ったことがなかった私は猫の飼い方がよく分からなかった。
友人と話し合い、とりあえず牛乳をあげてみようという事になった。
いざ牛乳をあげてみると、あまり飲まない猫。
なぜだ。大丈夫だろうか。。。

猫は部屋の中をヨチヨチ歩き回る。
気付くとソファ(高さのないやつ)の上にオシッコをしていた。
オーマイガー。
トイレはどうやってしつけるんだろう?
困ったねぇ。。。


次の日、ペットショップへ足を運んだ。
店員さんから情報収集。
結果、色々と学びましたよ。

まず牛乳はダメ。お腹こわすって。
ちゃんと子猫用の粉ミルクを与えなさいと。なるほど。
あとトイレ。
猫は砂の上に用を足す習性があるので猫用のトイレを用意しなきゃダメとの事。
ふむふむ。

粉ミルク&猫トイレお買い上げー。
家路へ。

さっそく粉ミルクを与えます。
おぉー飲む飲む。おいしそうに飲み干した。
うれしいねぇ。
お次はトイレ。ちゃんとするんですよ砂の上に。
おぉーやった!
友人も泊り込みで世話してたので2人で感激していた。

「そういや名前決めてなかったね」
「あーそうだね」
「じゃー、『ケンケン』で」
「了解」

そんな感じで名前はケンケンに決定。
どっちが言ったかは覚えていない。

心なしかケンケンがなついてきた気がした。
まだ1日しかたっていないが分かるんだろうか。
日に日に愛着が増していくのが自分でも分かる。
カワイイなぁーケンケン。


そんな順風満帆とも思えるケンケンとの暮らしも、
そう長くは続かなかった。
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by chigen | 2008-06-04 23:59 | 自我
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